PACSニュース

フィルムレスPACSの運用からDICOM医用画像の解析まで。

DICOM GSDFとは

DICOM GSDFとは、DICOM規格の14章(DICOM3.0 Part14)で規定されている「Grayscale Standard Display Function(グレイスケール標準表示関数)」のこと。

グレイスケール標準表示関数とは、グレイスケール画像を表示する際に、「モニタの場合は輝度がこんなカーブだと見やすいよね」「フィルムへの印刷の場合はこんなカーブが見やすいよね」という二次曲線グラフの数式化したもの。

この数式、一応は人間工学に基づいて算出したものらしい。ただ人間工学とは基本的にアンケート結果の中央値であり、「一般人には見やすいよ」というものな点に注意。つまり、あなたの目の特性と一致するとは限らない。

ようは、みんなで共有するような高精細モニタのキャリブレーションを行う際にはDICOM GSDFの基準値に近くなるように頑張ってね、という話である。自分専用の高精細モニタの場合は、自分の見やすいようにモニタの設定をしましょう。

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SJI、レノボ傘下のデジタル・チャイナ・グループと業務提携で基本合意

株式会社SJI(以下SJI)は、平成21年11月4日開催の取締役会において、聯想ホールディングス(レノボ、Lenovo)の中核企業であるデジタル・チャイナ・ホールディングス(以下DCH)と業務提携契約を締結することを決議した。

また、当該業務提携の締結に伴い、同社の中国子会社を通じてDCHの子会社であるDGT インフォメーション・システム・リミテッド(以下DGT)へ出資を行い、同社を子会社化する方向で検討を進めることにつき、基本合意をした。

※デジタル・チャイナ・グループ(以下、DCグループ)とは、本書類内において、デジタル・チャイナ・ホールディングス及び株式会社キング・テック(以下、KT)を指す。

SJIは、Mac OSX向け電子カルテシステム「WINE STYLE」を発売しているソフトウェアメーカー。

レノボは、ThinkPadなどを発売するハードウェアメーカー。

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トートク(東京特殊電線)、24.1型ワイドDICOM医用画像表示用カラーディスプレー発表

東京特殊電線株式会社(通称トートク)は、24.1型ワイド表示のDICOM医用画像表示向けのカラー液晶ディスプレイ「CCL240」を12月1日より販売開始すると発表した。

「CCL240」は、解像度1920×1200ピクセルのワイド表示により、DICOMビューアに加え電子カルテやHIS/RIS、読影レポートシステムなど、多数のウィンドウを同時表示しながら使用する医用画像解析用途に最適な製品。

主用途であるDICOMビューア向けに、DICOMキャリブレーション機能、輝度安定化システム、高画質IPS方式液晶パネルを搭載している。その他にも、読影レポートシステムを含む医用画像PACS、インフォームドコンセント、電子カルテなどの医用アプリケーションにも幅広く対応する。

なお新製品は、MEDICA 2009(デュッセルドルフ市において11月18日~21日開催)、RSNA 2009(北米放射線学会、シカゴ市において11月29日から12月4日開催)の展示会に出展を予定している。

「CCL240」の特長は下記のとおり。

  • 10bitのLUT(ルックアップテーブル)とDICOMキャリブレーション機能を搭載しているため、DICOM医用画像表示に要求されるDICOM GSDFに忠実なグレイスケール表示が可能。
  • 最高輝度400cm/m2、コントラスト1000:1の高輝度・高コントラストの色再現性と視野角特性に優れたIPS方式液晶パネルを搭載。
  • 輝度安定化システムを搭載し、常に安定した画像表示が可能。オプションの品質管理ソフトウェアにより、AAPM、DIN、JESRAのQA規格に対応した表示品質管理も可能。
  • 超高精細ディスプレイ用に開発した表示面の特殊ARコート処理(特許出願中)モデルもラインナップ。特殊ARコートモデルは処理無しモデルに比べ、締まった黒と鮮鋭度の高い表示を実現している。
  • ワールドワイドのメディカル安全規格、EMI規格を取得している。
  • 薬事法で医療機器の耐用年数として規定されている安心の長期5年保証を実現した。

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DICOMとは

DICOM(ダイコム)とは、Digital Imaging and COmmunication in Medicineの略で、米国放射線学会 (ACR) と北米電子機器工業会 (NEMA) が開発した、CTやMRI、CRなどで撮影した医用画像のフォーマットと、それらの画像を扱う医用画像機器間の通信プロトコルを定義した標準規格のことである。

DICOM画像は、撮影直後はビットマップ系のRAWデータを用いる場合が多く、DICOMサーバなどでの長期保存時にはRAWデータのままではファイルサイズが大きいため、RLE圧縮やロスレスJPEGなどの劣化のない可逆圧縮形式を用いる場合が多い。これは放射線画像は最低でも3年間、読影レポート付きの場合は5年間、劣化させずに保管する必要があると薬事法で定められているためである。

対してDICOMサーバからのDICOMビューアへの読影用や参照用の配信時には、ネットワークの通信量を減らし、レスポンスを向上させる目的で、ファイルサイズの小さいJPEGやJPEG2000、独自フォーマットへ変換している場面も見受けられる。

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