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癌(がん)患者の多くが睡眠障害に悩む

HealthDay Newsが11月23日に報じたところによると、化学療法を受けている癌患者の4分の3以上が不眠症および睡眠障害に悩んでおり、その比率は一般集団の3倍以上であることが新しい研究で明らかにされた。

米ロチェスター大学メディカルセンター(ニューヨーク州)の研究グループが、癌患者823人を対象に睡眠の評価を実施した結果、特に若年の患者および肺癌、乳癌患者に睡眠障害が多くみられたという。

化学療法の最初の2回(2サイクル)の治療を終えた患者に質問表を記入してもらったところ、37%に不眠症の症状があり、さらに43%に不眠症候群(週3回以上の入眠障害または睡眠持続障害)があることが判明。

この報告は、米医学誌「Journal of Clinical Oncology(臨床腫瘍学)」オンライン版に11月23日掲載された。

「この数字は極めて大きなものであり、無視できない。しかし、幸い不眠症は極めて治療しやすい障害であり、迅速に対処できるため、他の症状を悪化させることはない」と、研究著者で同大放射線腫瘍学研究助教授のOxana Palesh氏は述べている。

睡眠障害は一般に疲労感や抑うつを伴うものだが、その原因や患者の生活の質(QOL)に対する影響については特に研究が実施されていないことも同氏は指摘している。

徳洲会グループ、中間研修会を開催

徳洲会グループは11月28日から29日の2日間にわたり中間研修会を開催した。

研修会には徳洲会グループを構成する20の臨床研修指定施設から89名が参加し、日常診療で頻繁に関わる負傷・疾病のポイントやピットフォールに関する講習、大規模災害時における対応法、医療事故の症例の反省などが話し合われた。

講習の内容は以下のとおり

  • 「災害時における病院の役割~地下鉄サリン事件の反省~」
    聖路加国際病院 救急部・救急救命センター長 石松伸一先生
  • 「USMLE合格体験記」
    中部徳洲会病院 奥村善人(救急総合診療部)
  • 「骨折の見逃し~その傾向と対策」
    岸和田徳洲会病院副院長 整形外科部長
  • 「小児科症例」 湘南鎌倉総合病院副院長 渡辺和臣先生
  • ワークショップ「発熱外来を企画する」
    中部徳洲会病院 今西康次(小児科・JCEP卒後臨床研修評価機構SVR)
  • 「沖縄でのインフルエンザ対策」
    中部徳洲会病院ソフィアクリニック院長 新里勇二(小児科)
  • 「インフルエンザ流行期の発熱患者のディスポジション」
    徳洲会グループ研修委員長 大垣徳洲会病院副院長 佐渡原道人先生
    大隈鹿屋病院 内科部長 田村幸大先生
  • 「ハワイでの医療研修」
    Queens Medical Center Dr. Ruth M Ono
  • 「読影コンテスト&CTカンファレンス」
    中部徳洲会病院 具志堅益一(放射線科部長)