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佐川がん研究助成振興財団が癌研究の活動を助成

11月16日、財団法人佐川がん研究助成振興財団は、2009年度「佐川がん研究助成金」の対象研究と、第7回「佐川特別研究助成賞」及び「佐川看護特別研究助成賞」の受賞者を決定した。

2009年度「佐川がん研究助成金」対象研究14件を決定

2009年度の研究助成においては、全国の研究機関より応募があった総数195件の中から、選考委員会による厳正な審査を行った。

その結果、京都大学医学部附属病院放射線部助教の上田真史氏による「同一腫瘍内に存在する2種類の低酸素領域の鑑別とその性状把握:分子イメージングによる解明」をはじめとする計14件にそれぞれ100万円(総額1,400万円)を助成する。

「佐川がん研究助成金」は、1989年の設立から本年度までの研究助成件数は345件、総額3億3800万円となる。

「佐川特別研究助成賞」及び「佐川看護特別研究助成賞」を表彰

「佐川特別研究助成賞」及び「佐川看護特別研究助成賞」は、2003年に創設された癌研究および看護の発展に顕著な功績をあげ、かつ今後の発展が期待される方に対し贈られる賞。

「佐川特別研究助成賞」を、自治医科大学医学部ゲノム機能研究部教授で東京大学大学院医学系研究科ゲノム医学講座教授の間野博行氏と、名古屋市立大学大学院医学研究科腫瘍・免疫内科学教授で名古屋市病院局局長の上田龍三氏の2名に決定した。

「佐川看護特別研究助成賞」を、医療法人パリアン看護部長の川越博美氏と京都府立医科大学附属病院疼痛緩和医療部(代表者・藤本早和子氏)の1名・1団体に決定した。

「佐川特別研究助成賞」受賞者に対しては、助成金500万円とあわせ、栗和田賞として彫刻家・佐藤忠良氏作のブロンズ像「希望」が、「佐川看護特別研究助成賞」受賞者に対しては、助成金100万円とあわせ、栗和田賞として彫刻家・笹戸千津子氏作のブロンズ像「悠」がそれぞれに贈られる。

なお、2009年度「佐川がん研究助成金」授与式ならびに第7回「佐川特別研究助成賞・佐川看護特別研究助成賞」授賞式は、11月14日にリーガロイヤルホテル京都(京都市下京区)において開催した。

佐川がん研究助成振興財団について

佐川がん研究助成振興財団は、がんの基礎研究と応用治療に対する研究開発等の活動を助成し医療福祉の向上に寄与することを目的に、佐川急便株式会社が設立母体となり1989年に厚生省(現厚生労働省)の設立認可を受けた財団法人。がんに関する基礎研究並びに応用治療研究に対する研究助成事業や、研究報告集の刊行など必要な事業を行っている。

2003年には「佐川特別研究助成賞」や「佐川看護特別研究助成賞」を創設し、がんの研究・医療・看護の発展に貢献された方々に研究助成金を授与している。

また、同年より「がん」の予防、診断、治療に関する最新情報を、第一線で活躍されている先生方にわかりやすく講演いただく「がん市民公開講座」を毎年開催している。佐川がん研究助成振興財団では引き続き各種助成活動を進めいくとしている。

11月14日の授与式における理事長 栗和田榮一 挨拶(抜粋)

研究者の方からは、当財団助成金は国の助成金と異なる研究費に使用でき、研究成果につながったとのお褒めの言葉や、選ばれたことが光栄との声もいただいております。

研究への支援が研究者の励みとなれば、我々関係者にとって、大きな喜びでございます。今後ますますがん研究並びにがん治療が進み、市民の健康が保たれることを願っております。

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