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乳がん患者向けパッド開発、乳がん患者に希望を、主婦が開発

乳癌で乳房を切除した患者向けに、淡水パールを活用したパッド「パールパッド」を、水戸市大塚町の主婦内田まり子さんが開発した。

もともと乳房を切除した自分のために作ったもので、それが口コミで広がり、製作を依頼されることもあるが、時間や費用面から応じきれない状況。「もっと広めて患者の不安をなくしたい」と製品化する企業を探している。

パールパッドは、肌に触れる部分は絹、中身は細かな淡水パールやビーズ、綿で、アンダーパッドとともに市販のブラジャーの中に入れる。パールが体の動きに合わせて自然な動きをする。

パールパッドは洗濯ネットに入れて洗っても型崩れしない耐久性に加え、見た目も重視している。レースをあしらった下着風のデザインに、装着したモニターの患者たちは「かわいい」と表情を明るくし、水泳に使う人もいるという。「ゴージャス感があり、温かくて柔らかい」。内田さんの使い心地だ。

パールパッドの開発のきっかけは、内田さんが2007年秋に都内の東京大病院で左乳房やリンパ節の摘出手術を受けたこと。喪失感は大きく「これから私はどうなるのだろう」と不安がよぎったという。世界で主流となっているパッドはシリコンジェル製で、カバーや専用のブラジャーが必要。海外の男性が開発したと聞き、内田さんは「大切な胸の代わりが、これでは寂しい」と感じたという。

内田さんは雑誌などのアイデア企画に応募し、食品や日用品の作品で何度も入選した“町の発明家”だ。パールパッド開発のヒントはエプロンの左ポケットに携帯電話を入れた時の適度な重みだという。その適度な重みで身体のバランスが正常になった気がしたという。「ピンチはチャンス。自分で作ってしまおう」と、手術の翌月には試作品作りにとりかかった。

体力が落ち、外出がつらい時期にも夫の照男さんの協力を得て、手芸店で材料集めをした。照男さんは「妻は作業に夢中になり落ち込むひまもなかった」と話す。緩和ケアに力を入れる担当医の東京大学医学部附属病院の小川利久准教授からも「製品化したらパンフレットを置いて宣伝しよう」と励まされた。

内田さんは2008年3月に国内で1度目の特許出願、今年3月に改良版で2度目の出願を行った。

「乳がん患者は手術によって体だけでなく心もダメージを受ける」と内田さんは言う。術後も痛みが残り、引き続き放射線や抗がん剤で治療するケースもある。また鬱になる人も多い。

内田さんは「でも泣かないで、と言いたい。私が開発したパッドで少しでも不安や苦痛を軽減してほしい」と話している。

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