福井県、医療従事者の人材確保強化へ
福井県は「福井・坂井」「奥越」「丹南」「嶺南」の4医療圏域のうち、福井・坂井と嶺南地域を対象とする地域医療再生計画案をまとめた。
精神科、小児科、周産期それぞれの救急拠点を整備するとともに、医師や看護師の確保に力を入れる。国の地域医療再生臨時特例交付金を財源に、2013年度まで計50億円の事業を進める計画。
計画案は既存の保健医療計画、がん対策推進計画、障害者福祉計画に基づき、各地域の中核病院や医師会、薬剤師会などの意見を踏まえて策定した。医師不足など課題の早期解決につながる対策を中心に構成し、11月6日に厚生労働省に提出した。
- 医療人材の確保
- 役割分担・連携の強化
- 救急医療の確保
- 医療提供体制の充実強化
精神科医療では、福井・坂井地域に新たに整備する「精神科救急情報センター」に緊急時の窓口を一本化し、重症度に応じて受け入れ先の振り分けなどを行う。
小児科に関しては、やはり同地域に整備を予定する「小児初期救急センター」を活用、開業医による平日夜間や休日の軽症患者の診療体制をつくる。
詳細については、検討会などを立ち上げ、場所や規模、体制を具体化する。
また、福井大学医学部附属病院に妊婦対象の集中治療室(MFICU)を設け、ハイリスクな分べんに対応する。
福井県全体で取り組む人材確保では、福井大学医学部と連携して各地域の医療機関に医師を派遣するシステムを構築する。看護師に関しては、医療機関とのマッチングを行う「ナースサポーター」を新たに配置する。
このほか、国立あわら病院に療養介護施設と医療型短期入所施設を整備し、重度障害者の医療体制を確保する。主に嶺南を対象に、電子カルテと遠隔画像診断設備(遠隔PACS)の導入に対する助成制度を設け、小児療育施設も整備していく。
福井県医務薬務課は「奥越、丹南地域は福井・坂井地域の医療体制との連携や、県全体で取り組む事業で充実させていきたい」としている。
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