PACSニュース

フィルムレスPACSの運用からDICOM医用画像の解析まで。

イメージワンが業績説明会、PACSからRIS事業へ転換

PACSを中心とした医療画像システムを販売するイメージワンは、前期の決算説明会を11月20日に東京証券会館で開催し、今期の基本方針について説明を行った。

まず、医療画像事業は、現在のPACS事業から、今後は放射線科統合情報システム(RIS、Radiology Information System)事業への転換を基本方針に掲げている。

2010年9月期は、事業基盤を強化するため、PACS事業では営業重点地域の拡張を継続すると共に既存顧客の囲い込みを行う。

ヘルスケアに関しては、営業グループを新設し、マンモ検診システム「Breast-io」の拡販と遠隔画像診断サービスに注力する。

さらに、放射線科情報システム(RIS)の市場投入により収益基盤を広げるとしている。

これまでの政府の施策を振り返ると、2008年4月に実施された診療報酬改定、IT改革戦略、医療制度改革関連法、医療情報ガイドライン等があるが、その都度医療現場では、新しい動きが出てきていている。

例えば、2008年の診療報酬の改定では医用画像をDICOM画像ファイルとしてPACSにデジタル保管し、フィルムレス化することで保険点数が付くようになり、医療現場におけるフィルムレス化が一気に進むこととなった。

またIT改革戦略ではレセプトの完全オンライン化、医療制度改革関連法では、特定検診・特定保健指導の実施が普及している。

さらに、医療情報ガイドラインに至り、医療情報の外部保存受託を民間企業に解禁したことで、民間企業のビジネスチャンスは一層拡大している。しかも、これまでPACS事業が浸透しているものの、普及率はまだ全病院の30から40%までで、医療画像事業を展開している企業にとっては追い風といえる。

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