HIS/RIS、PACSなど、複雑なシステムの教育テクニック
ベッド数705床を誇るマイモニデス・メディカル・センター(ニューヨーク)は、長年付き合いのあるベライゾン・コミュニケーションズと、同社が新設したコネクテッド・ヘルスケア・ソリューションズ・グループのサービスを使い、数カ月前からネットワークの大規模なアップグレードに取り組んできた。
「ネットワークのアップグレードを決断したのは、今後数カ月以内にアップグレードされるEHR(Electronic Health Record:電子医療記録)ソフトウェアをサポートするためと、患者に関するデータを各医師が持つスマートフォンなどのワイヤレス端末に伝送できるようにするためだ」と同センターでCIOを務めるウォルター・ファフェイ氏は説明する。
マイモニデス・メディカル・センターが、医師などのエンドユーザーをスマートフォンのような新しい端末に慣れさせる際に活躍したのが“スーパーユーザー”である。
スーパーユーザーとは、周囲の同僚にアプリケーションやハードウェアの使い方/修復方法を教えられるだけの専門知識を持つユーザーのことだ。
「われわれは、医療機器ベンダーや病院スタッフと良好な関係にあり、エンドユーザーからの信頼も厚い優秀なITスタッフを抱えている。そうした人材を育てるには、教育が不可欠だ。また、マイモニデスのITスタッフのうち、約3分の1はフルタイムでITに従事する医師と看護師であり、IT部門が医療現場のエンドユーザーと良好な関係を保てるのは彼らのおかげでもある」とファフェイ氏は目を細める。
「結局、大規模なメディカル・センターでCIOを務めるには、医療機器ベンダーの罪の意識に訴えかけることも含めて、多大な労力が必要だ。1日8時間の労働で済むわけがない。システムの保守や監視にも膨大な時間がかかるし、他部門のトップとも密に連携していかなくてはならないのだ」とファフェイ氏は語る。
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