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クボタ旧神崎工場のアスベスト被害、近隣住民が石綿肺発症、環境省環境再生保全機構が発表

兵庫県尼崎市のクボタ旧神崎工場のアスベスト(石綿)被害で、近くに住んでいた男性が大量吸引による疾患「石綿肺」を発症していることが、独立行政法人環境再生保全機構の森永謙二顧問医師の調査で分かった。

工場周辺では中皮腫が多発しているが、石綿肺の確認は初めてという。

森永医師は「工場から大量の飛散があったことをあらためて示した」と、立命館大(京都市)で21日に開かれた研究会で報告した。

石綿肺は、石綿製品の工場で働いたり、吹きつけ作業などに携わったりした人が発症しやすいとされる。胸膜プラークや間質性肺炎などと区別しにくく、診断は難しいという。

発症したのは、クボタが毒性の強い青石綿を使った時期(1957~1975年)と重なる53年から65年まで、工場の向かいに住んでいた現在69歳の男性。20年ほど前に肺線維症と診断され、3年前からは呼吸困難になったという。森永医師が過去のコンピューター断層撮影装置(CT)で撮影した医用画像を精査し、石綿肺と診断した。

石綿肺の繊維は中皮腫の繊維よりも長く太い。森永医師は「工場のすぐそばで、従業員と同程度の石綿を吸引したと考えられる」としている。

環境再生保全機構は、2004年(平成16年)3月31日に旧公害健康被害補償予防協会及び旧環境事業団が解散して、同年4月1日に設立された環境省所管の独立行政法人で以下のような業務を行っている。
  • 公害健康被害の補償等に関する法律に基づく公害健康被害補償・予防業務
  • 民間団体の環境保全活動への支援業務
  • ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理助成業務
  • 廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づく最終処分場の維持管理積立金の管理
  • 石綿による健康被害の救済に関する法律に基づく認定・救済給付の支給

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