PACSニュース

フィルムレスPACSの運用からDICOM医用画像の解析まで。

東京女子医大東医療センタがPACS導入、フィルムレス化へ

株式会社インフィニットテクノロジーは11月17日、同社国内初の大学病院導入事例となる東京女子医科大学東医療センターへのPACS導入を発表した。

はじめに、趙顯眞氏(同社代表取締役)から、韓国本社であるINFINITT Healthcare および日本法人である同社の概要について紹介。

同社のPACSは、韓国では70%のシェアを持ち、韓国の大学病院の90%に導入されている(2009年11月現在)。また、韓国を含め全世界でも1,600以上の施設に導入実績を持つ。主なマーケットは東南アジア・EU地域を含め25ヵ国。日本においても300施設の導入実績があり、東京女子医科大学東医療センターは日本における大学病院への大規模導入第一号となる。「弊社のPACSは、各診療科の誰もが使いやすいシステムとなるよう、常にお客様に最新技術とサポートを提供する体制を作っています」と趙氏は企業理念を語る。

続いて森住隆浩氏(同社営業部長)は、東京女子医科大学東医療センターへの導入事例について説明、INFINITT PACSのシステム概要や構成を解説した。

同施設ではPACS導入日の2009年6月1日より完全フィルムレスとして稼働しており、医師はメインサーバに読影、マンモグラフィ、循環器、歯科などの専用ビューワにて画像を参照する。森住氏は「サーバを分割せずに一元化することで、撮影画像の院内高速配信を実現しました。弊社のPACSは2D/3Dを統合したシステムで、放射線科・循環器科・歯科など各診療科向けの専用ビューアもあるため、院内の多くの方に活用いただいております。常時バックアップも取っているので、万が一システムがダウンしたときにも対応できます」と語る。

また、地域医療連携についても「今回の導入では、東京女子医科大学東医療センターの提携病院である日暮里クリニックのシステムとの連携も図り、画像データを相互に参照できる環境を実現しました」と述べた。

最後に、上野惠子氏(東京女子医科大学東医療センター)が、同院への導入の経緯やメリットについて語り、「ビューワの設定が個人別で管理できる点が、放射線科だけでなく、外科の先生などからもとても使いやすいと好評で、患者様へのサービス・スタッフのモチベーションの向上に大きく寄与したと思います。これからもぜひ同社と共にシステムの改善に協力していきたいです」と意欲を見せた。

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